学校の男女混合名簿、今や9割弱 「男子が前」わずかに

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平畑玄洋
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 児童生徒の名前を性別で分けずに50音などの順番に並べる「男女混合名簿」を導入する学校が増えている。日本教職員組合によると、2020年度は全国で87%の幼稚園・小中高校などが採用していた。調査が始まった1993年度の12%と比べると、75ポイントも増えている。

 「男子が前、女子が後ろ」などと性別で順番が決まるのは、性差による役割分担の固定化につながるとして、日教組は男女別名簿の廃止を訴えている。調査を毎年実施し、20年度は9937校から回答を得た。担当者は「だいぶ浸透してきてはいるが、見直しがされていない学校に広げる努力は必要だ」と話す。

 実施できない理由として「健康診断や体育では男女別の名簿が使いやすい」と答える学校があった。担当者は「表計算ソフトを使えば、名簿は簡単に並べ替えることができる」と指摘。男女混合名簿にできない理由にはならないという。

 学校種別で見ると、小学校は…

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    内田良
    (名古屋大学准教授・教育社会学)
    2021年6月30日5時38分 投稿
    【解説】

    男女混合名簿は一時期揺り戻しもありつつも、いまでは9割近くにまで増えてきたとのことで、朗報です。 一方で、ジェンダーによる日常的な区別という点では、男女別の名簿はそのごく一部にすぎません。制服や髪型、持ち物など、学校には細部にいたるまで男

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    田中俊之
    (社会学・男性学研究者)
    2021年6月29日18時17分 投稿
    【視点】

    男女混合名簿を導入できない理由として、「健康診断や体育では男女別の名簿が使いやすい」と回答した学校があったそうですが、なぜそのような場面でしか活用できない男女別の名簿を常に使わなければならないのでしょうか。新しい試みをする際に、単に取り組む