一球一球、これからは一瞬一瞬 放った本塁打を夢の糧に

川村さくら
[PR]

(南北海道大会札幌地区 28日 札幌北陵12-2札幌厚別)

 札幌厚別の2点は、いずれも内藤圭祐選手(3年)のバットが生んだ。四回には左翼への本塁打。本塁を踏みベンチに戻ると、歓喜するベンチのみんなに頭や肩をたたかれた。六回にも適時打を放った。

 守っては捕手として2年生エースの佐藤凌翠投手をリード。常に走者を背負う苦しい試合だったが、そのたびにマウンドへ駆け寄った。力んだ様子の佐藤投手に「ばかやろう」と、笑顔で声をかけ和ませた。

 渋川亮監督は選手たちに「人生のための野球」だと伝えてきた。「3年間一生懸命野球をやってきた。これからつらいことがいっぱいあっても絶対乗り越えられる」

 「がちでやる野球は今日で最後でした」と内藤選手。消防士を目指し、卒業後は専門学校で公務員試験の勉強を始める。「野球で一球一球を大切にするのと同じように、消防士になったら一瞬一瞬を大切にして人を助けたい」(川村さくら)