ファッション業界の慣習で下請法違反 公取委が勧告

田中恭太
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 衣料品の値札や洗濯表示などタグ類の卸大手「東京吉岡」(福井県坂井市)が下請け業者に支払う代金から計約2015万円を不当に減額したとして、公正取引委員会は30日、下請法違反で再発防止などを求める勧告を出したと発表した。繊維ファッション業界の慣習に基づいて減額していたという。

 公取委によると、問題となったのは、衣料品のタグ類の製造を委託した24業者に対する同社の代金の支払い方法。手形ではなく現金で支払ったにもかかわらず、手形の割引相当分を不当に減額していた。減額分は昨年末に支払った。

 こうした減額は「歩引(ぶび)き」と呼ばれる慣習だが、下請法で禁じられた減額行為に当たるとして、業界団体なども注意喚起をしている。下請け業者と合意があっても違反になる。

 同社は「真摯(しんし)に受け止め、法令順守及び再発防止に努める」とコメントを出した。

 東京吉岡は1954年創業。東京都台東区に事業本部がある。田中恭太