全国初の老朽原発再稼働、発送電開始 10月には停止 

佐藤常敬
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 東京電力福島第一原発事故後に全国で初めて再稼働した運転40年超の老朽原発・関西電力美浜3号機(福井県美浜町)で29日、発電と送電が始まった。原子力規制委員会の最終的な検査を経て、7月27日に営業運転に入る計画だ。

 この日午後3時に、原発の中央制御室で関電社員が液晶画面を操作し、発電機と送電系統をつなぐ「並列」の作業を実施した。関電によると、徐々に出力を上げ、7月3日に出力100%になる見通しだ。6月23日に再稼働させていた。

185万世帯の年間電気使用量に相当

 3号機の電気は、近畿2府4県や福井県美浜町以西などに送られる。一般家庭約185万世帯の年間電気使用量に相当するという。

 関電の森本孝社長は「安全最優先で作業を進めていきます」とのコメントを出した。

 美浜原発では、設置が義務づけられているテロ対策施設が期限に間に合わず、3号機は10月に再び停止することになる。

 美浜3号機は6月23日午前に約10年ぶりに再稼働し、24日午前1時37分、核分裂反応原子炉内で連続して起きる「臨界」に達していた。(佐藤常敬)