祇園祭、駈馬神事、壬生狂言 コロナでも守る京都の伝統

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北村有樹子
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 祇園祭や駈馬(かけうま)神事など1千年にわたる伝統行事も多い古都・京都。昨年はコロナ禍で中止に追い込まれながらも、今年は行事の一部でも実施しようと試みる動きが広がる。主催者は無観客や道具の消毒など感染対策を施し、伝統の継承のために工夫をこらしている。(北村有樹子)

祇園祭の山鉾建て 「可能な範囲で」

 「新型コロナウイルス感染症対策を徹底した上で、可能な範囲で山鉾(やまほこ)建てを実施する予定です」

 日本三大祭りの一つで、毎年7月に京都市内で開催される祇園祭。山鉾行事を主催する祇園祭山鉾連合会の木村幾次郎理事長らが6月17日、記者会見でそう発表し、注目を集めた。

 山鉾建てとは、祭りで市内を巡行する「山鉾」と呼ばれる山車の数々を、街中に設置することを指す。巡行の数日前から続く「宵山(よいやま)」期間には建てられた山鉾が出そろい、深夜までちょうちんに明かりがともり、太鼓や鉦(かね)などのお囃子(はやし)も鳴り響いて、お祭り気分を高めてくれる。

 最大の山場の山鉾巡行は、大勢の観光客が集まりかねず、2年連続で今年も中止されることが既に決まっていた。一方で今回、同様に見物客が想定される山鉾建ては、34ある山鉾の各保存会の判断に任せることになった。

 「技術継承のための山鉾建て。2年間何もしないで来年、通常通りできるか懸念を持っている」。木村理事長は、山鉾建てを認める判断について、17日の記者会見でそう説明した。

 山鉾建ては、釘を使わず縄だけで部材を固定する「縄がらみ」の技術が特徴。「作事方(さくじかた)」と呼ばれる職人が、現場で技術を伝えあってきた。今年も建てなければ、そうした技術が途絶えると関係者は心配しているのだ。

 約半数の保存会が、2年ぶり…

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