中2自殺、遺族と市和解 いじめ相当「認められた」と涙

有料会員記事

仙崎信一
[PR]

 鹿児島県出水市で2011年に自殺した中学2年の女子生徒(当時13)の遺族が、吹奏楽部内のいじめを放置したなどとして市に損害賠償を求めた訴訟で、鹿児島地裁で29日、両者の和解が成立した。

 亡くなったのは中村真弥香(まやか)さん。和解の文書によると、バッグを蹴られるなどいじめをうかがわせる10項目の事実があったことや、それに近い時期に真弥香さんが死亡したことを認め、真弥香さんが死亡した後の調査や対応が遺族の期待に沿うものでなかったことについて市が陳謝する。また、解決金として市が遺族に200万円を支払う。

 いじめの有無については明確にされなかったが、真弥香さんの祖父の中村幹年さん(71)は記者会見で「いじめに相当する事実が遺族の主張に基づき認められたと考えている。和解は遺族に寄り添った内容」と評価した。

 真弥香さんは11年9月1日、始業式の朝に命を絶った。学校が行った生徒へのアンケートに吹奏楽部内でのいじめをうかがわせる記述があったことから、遺族は17年5月、自殺といじめの因果関係を明らかにするため、市側に1200万円の損害賠償を求めて提訴した。鹿児島地裁は昨年12月、和解を勧告していた。(仙崎信一)

亡くなって10年、やっと決着

 2011年、鹿児島県出水市

この記事は有料会員記事です。残り891文字有料会員になると続きをお読みいただけます。