新ナンバープレートは「都道府県の花」 公募で決定
国土交通省の有識者検討会は29日、47都道府県の花をモチーフにしたデザインのナンバープレートを導入することを決めた。図柄入りプレートは2019年のラグビーワールドカップ日本大会、東京五輪・パラリンピックの記念図柄に続く第3弾。色合い調整を経たうえで11月ごろに最終決定して、22年度から希望者に交付できるようにする予定。
新デザインのタイトルは「はなれていても『思い、みな一つに』」。枯れても再び花を咲かせる植物に「日本を元気に」という思いを込め、一つ一つの花が集まることで大きな団結力を生むことが表現されている。「日本全体で立ち上がろう」という思いから全国の花があしらわれた。日本の伝統色を使いながら、虹に見えるように配置が工夫されている。
東京五輪・パラリンピックの記念プレートが今年11月末に交付期限を迎えることから、国交省が「日本を元気に!」などをテーマに新たなデザインを募集していた。若い人の活力を生かして日本を元気にしたいという考えから、30歳未満の国内在住者を対象に応募を募った。
全国から145作品の応募があり、1~2次審査を通過した5作品の中から、この日の最終審査で1作品を決定した。葛飾北斎の「富嶽三十六景」をモチーフにした作品や麻の葉文様で錦鯉(にしきごい)をデザインした作品なども候補に残っていた。交付は22年4月ごろから27年3月までを予定している。(磯部征紀)