冷蔵庫に2遺体、1人は住民男性 床に引きずった跡

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 29日午前0時45分ごろ、福岡市西区横浜2丁目の2階建て住宅で、高齢の男女の遺体が見つかった。福岡県警が29日発表した。冷蔵庫の中に入れられており、男性はこの家の住民と判明。女性はその妻とみられる。一緒に住む次男と連絡がとれていないといい、県警は行方を捜している。

 県警は死体遺棄事件とみて、西署に捜査本部を設置した。

 捜査1課によると、遺体で見つかった男性は、この家に住む無職松本博和さん(88)。女性の身元は捜査中だが、松本さんの妻・満喜枝さん(87)とみられる。司法解剖の結果、死因は不詳。目立った外傷はなく、いずれも今月21日ごろに死亡したとみられる。

 28日午前、親族の男性から県警に「連絡がとれない」と相談があり、警察官が屋内の冷蔵庫から男女2人の遺体を発見した。住宅は施錠され、第三者が侵入した形跡はないという。

 松本さん方はかつて酒屋を営んでおり、冷蔵庫は当時使われていた透明なガラス扉のもので、テープで目張りされていた。電源は入っておらず、捜査関係者によると、室内や冷蔵庫の近くの床に何かを引きずったような跡もあった。

 夫婦は50代の次男と3人暮らし。満喜枝さんは今月20日、次男と一緒に買い物をしているところを目撃されている。捜査関係者によると、次男は運転免許を持たず、自宅から自転車がなくなっているという。

 現場は、JR今宿駅の北西約1キロの住宅地。近所の住民らによると、博和さんは10年ほど前に町内会長を務めていたという。近くの70代女性は「博和さんは穏やかで、満喜枝さんは社交的な人だった。静かな地域で事件が起きて驚いている」と話した。