NTTとの会食、IT室幹部は届け出せず 「利害ない」

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 平井卓也デジタル改革相が大臣就任後にNTT幹部と会食していたことをめぐり、内閣官房IT総合戦略室は、IT室幹部が会食に同席していたことを認めた。国家公務員倫理規程が定める事前届け出はしていなかったという。IT室は「(届け出が必要な)利害関係者にはあたらない、と判断したため」と説明している。

 平井氏は昨年9月の大臣就任後、NTT幹部と2回の会食をした。平井氏は29日の閣議後会見で、費用については「先方からの請求を受けて支払った」とし、割り勘だったと強調。大臣規範にのっとった会食だと改めて説明した。

 一方、IT室によると、このうち1回は昨年12月4日にあり、IT室の向井治紀室長代理が同席していた。NTT側の参加者は澤田純社長だったという。

 国家公務員倫理規程では、1回1万円を超える利害関係者との飲食は割り勘でも事前に届け出る必要がある。IT室によると、向井氏はこの届け出をしていなかったという。会食の金額についてIT室や平井氏は明らかにしておらず、平井氏は会見で「安くない」とだけ説明している。

 向井氏は届け出をしていない理由について「NTT本体は官庁のシステム事業を受注している企業ではなく、利害関係者にあたらないと考えた」と説明しているという。向井氏の主張についてIT室は「現時点では、利害関係者にあたるかどうかの判断はできない」としている。

 IT室は、NTTグループのNTTコミュニケーションズが入った共同事業体に対し、東京オリンピック(五輪)・パラリンピック向けのアプリ(オリパラアプリ)の開発・運営を委託している。