再生グラブでSDGs 持続可能な野球界をめざして

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小林直子
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 使わなくなった野球のグラブを回収し、修理・リメイクする「再生グラブ」が注目を集めている。古いグラブを持て余す人がいる一方、高価なグラブを買えずに野球をあきらめる球児も少なくない。グラブを再活用することで、野球界でもSDGs(持続可能な開発目標)に取り組もうという狙いだ。

 再生グラブを手がけるのは、東京都大田区世田谷区にある再生工房「Re-Birth」。中古のグラブを個人や野球チームから回収し、内側の革を張り替えたり、ひもを交換したりして生まれ変わらせ、販売・寄贈している。店内には再生グラブ約200個がずらり。扱うのはミズノ、ゼット、ウイルソンなど多種多様で、すべて一点物だ。

 グラブは主に上質な牛革を使うため、新品は硬式野球用で6万円前後と決して安くはない。一方で、高校球児の場合、ポジションが定まるまでに数回買い替えることが多い。修理には専門の技術が必要なため、まだ使えるのに新しく買い替えるケースもある。

 「経済的な事情でグラブを買えず、野球を続けられない子どももいる。少しでも安く提供できたら」。そんな思いで、プロ球団の公式グッズなどを手がけるグローバルポーターズの米沢谷(よねざわや)友広代表(39)が今年1月、再生工房の蒲田店(大田区)をオープンした。再生グラブは新品の約3分の1の価格だ。

高校球児、きっかけはグラブの大量処分

 米沢谷さんは元高校球児。秋…

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