「平和の鐘」の製作所、民事再生法を申請 富山の老舗

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野田佑介、竹田和博
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 広島原爆の日に鳴らされる「平和の鐘」などを手がけた釣り鐘製造の国内最大手「老子(おいご)製作所」(富山県高岡市、老子祥平社長)が28日、民事再生法の適用を富山地裁高岡支部に申請した。東京商工リサーチ富山支店が発表した。負債総額は約10億6千万円という。

 同支店や老子製作所のホームページなどによると、江戸時代中期に銅器製造が盛んな高岡で創業し、国内シェアの70%近くを占める。京都の西本願寺三十三間堂、沖縄平和祈念堂などの鐘や、東日本大震災の復興のシンボルとして岩手県大船渡市に設置された「鎮魂愛の鐘」などを製作した。皇居二重橋の高欄、千葉・成田山新勝寺の大香炉、明治の首相松方正義の像(鹿児島市)といった鋳物や像なども手がけているという。

 ピークの1991年3月期の売上高は12億6600万円だったが、鋳物需要の減少と2008年のリーマン・ショックによる景気悪化で寺院などからの受注が減り、売り上げが低迷。18年3月期の売上高は3億592万円に落ち込んでいたという。

 同社は朝日新聞の取材に「担当者が不在でお答えできない」としている。

 同社が築き上げた釣り鐘造り…

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