大阪で「絶滅」水草 万博予定地で発見「保全を」

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神田明美
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 大阪府では「絶滅」したとされる水草「カワツルモ」が、大阪市此花区の人工島・夢洲(ゆめしま)で見つかった。2025年の大阪・関西万博予定地にできた水たまりに生えていた。水たまりは埋め立てられる計画で、研究者や自然保護団体は保全を求めている。

 カワツルモは、海水と淡水が混ざる汽水域の水中に生える多年草環境省のレッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)では、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移る可能性がある「準絶滅危惧」に分類されている。

 大阪市立自然史博物館が20年夏、夢洲の植物を調べていたところ、万博予定地の南東端にある水たまりの中に点々と生えているのが見つかった。浚渫(しゅんせつ)工事の土砂が運ばれてきた場所で、水たまりの大きさは現在、長さ30メートル、幅10メートル。海水に雨水が混じって塩分濃度が下がったようだ。同博物館の学芸員、長谷川匡弘さんは「実を食べた鳥が飛来し、タネの入ったフンを落として発芽した可能性が高い」と話す。

 カワツルモは大阪府内では1960年代まで泉南市で見られたが開発で姿を消した。96年に大阪市住之江区の人工島・咲洲に打ち上げられて以降は確認されず、大阪府は2014年、府のレッドリストを改訂した際、大阪府で「絶滅」とした。

 水草や湿地の植物に詳しい角…

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