日本橋に空が戻る 2035年、上空の首都高が地下に
山本孝興
東京・日本橋の上を通る首都高都心環状線を、地下に移す工事が進んでいる。地下ルートの開通は2035年、全面撤去は40年で、6月30日、報道陣に現場が公開された。高架橋の撤去で日本橋の景観は一変するが、難工事などの課題も待ち受けている。
日本橋が架かる日本橋川。案内された船の上から見上げても、日本橋は首都高で覆われ、空はほとんど見えない。橋中央の麒麟(きりん)像の奥に、わずかに見えるだけだ。日の入らない川の濁った水が、より暗く映る。
日本橋上の首都高は、都市部の渋滞解消のため、前回の東京五輪にあわせる形で1963年に開通した。区間のほとんどが日本橋川を覆う高架橋で、日本橋周辺の景観問題はたびたび指摘されてきた。05年には当時の小泉純一郎首相が有識者に検討を依頼するなど、地下化についての議論が続いていた。
今回、首都高の大規模更新事…
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- 【視点】
私にとっては、そうなればいいなあ、と思いつつ、無理なんだろうなあ、と思っていたことの一つでした。プロジェクトは着々と進んでいるようです。ぜひ、事故なく、無理をせず、着実に工事を進めていってほしいと思います。また、進行中に問題点が見つかった
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