伊吹氏引退「雌雄決したかった」8回敗れた共産・穀田氏
横山翼
共産党・穀田恵二国会対策委員長(発言録)
(衆院京都1区で長年にわたり戦ってきた自民党の伊吹文明元衆院議長が政界引退の意向を表明したことについて)寂寥(せきりょう)の感を否めない。はっきり言うと、もう一度雌雄を決したかった。
大先輩に失礼だが、1993年の最後の中選挙区制の選挙で初めて相まみえた。その後、96年からは小選挙区制で8回戦ったが、残念ながら8回とも敗れた。その都度、「今度こそ」と思って、切磋琢磨(せっさたくま)して鍛えられた。
党派を超えて、議会制民主主義を守るという立場に立って、行政に対するチェック機能を果たすという意味での役割について、お互いに通ずるところがあったと私は今にして思う。
一言居士というのか、発言に重みがあったことは事実。特に森友・加計疑惑の時もそうだった。政治のありようとして「おかしい」と言ったことは忘れることはできない。政府に対して、全て一定のブレーキ役を果たしたというだけではないとは思うが、それなりの見識と中身があった。(国会内の記者会見で)(横山翼)