英、24年に石炭火力廃止 「汚れた燃料」1年前倒しで

ロンドン=金成隆一
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 英政府は30日、国内の石炭火力発電の廃止時期を2024年9月末とし、当初計画から1年前倒しすると発表した。英国は11月に議長国として国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)を開く。開催を前に先駆けて高い目標を示すことで、議論をリードする狙いがある。

 英国は50年までの温室効果ガスの排出量実質ゼロを目指しており、今回の措置もその一環だ。廃止されるのは排出削減対策が施されていない石炭火力発電所。石炭は12年の電源構成の40%を占めていたが、風力発電などの再生可能エネルギーの利用を進め、昨年は1・8%まで減っていた。

 トレビリアン・エネルギー気候変動相は声明で「200年前の産業革命の原動力は石炭だったが、今こそ、この汚れた燃料をエネルギーシステムから完全排除するための抜本的な行動を起こす時だ」と述べた。

 英国は他国にも石炭火力発電からの脱却を加速するように呼びかけている。(ロンドン=金成隆一)