覆面レスラー市議、覆面姿の掲載求め大分市を提訴

中沢絢乃
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 覆面レスラースカルリーパー・エイジ大分市議(52)が30日、大分市を相手取り、市議会ホームページと市議会だよりに覆面姿の顔写真の掲載などを求める訴訟を大分地裁に起こした。「議会は、覆面姿での活動を支持してくれた有権者を、民意を、ないがしろにしている」と訴えている。

 訴状によると、初当選後の8年間にわたり市議会ホームページと市議会だよりに写真を掲載しなかったのは人格権の侵害、ほかの議員との差別だと主張。議場や委員会室での覆面着用を認めるよう求める申し入れを議長が拒んだのは不法行為であるとも訴え、計500万円の損害賠償も請求している。

 エイジ市議は2013年2月に初当選し、現在3期目。初当選時から覆面姿での本会議や委員会の出席を申し入れてきたが、市議会は「議場では帽子やつえなどを着用、携帯してはならない」という会議規則を理由に認めなかった。ホームページではエイジ議員だけ写真部分が空白で、市議会だよりでも覆面姿の写真は一度も掲載されていない。

 今年4月26日、写真の掲載を求める仮処分を同地裁に申し立てたが、3回の審尋を経て市議会側が和解を拒否したため提訴に踏み切った。仮処分の申し立ては取り下げるという。

 エイジ市議は「規則、品位、議員としての自覚といったものを盾に、少数派の意見を尊重できない慣行があると思っている。そうしたことがまかり通っている地方議会を改善するきっかけになりたい」と話した。(中沢絢乃)