三菱電機に「裏切られた」 大手メーカー、続く不正

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江口英佑、平林大輔
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 大手電機メーカー三菱電機が、鉄道車両用の空調設備で「不適切な検査」をしていた。30日夜に概要を発表したが、不正の件数や原因などの全体像はわからず、鉄道会社などは対応に苦慮する。検査不正は、三菱電機グループで過去にも発覚していた。ほかの大手メーカーでも起きていて、ものづくりへの信頼が改めて揺らぐ。

 鉄道各社は30日、情報収集など対応に追われた。

 JR東日本によると、三菱電機の空調設備は新幹線で約1700台、在来線で約8100台使っている。詳細については確認中とし、「現状で安全性に問題はないと聞いている。トラブルなど故障が多発していることはない」という。

 東京メトロは「定期メンテナンスで確認しており、これまでも安全の問題が発生することはなかった。新たな事実が判明すれば点検は検討する」という。

 西武鉄道では多くの車両の空調設備が三菱電機製だ。広報は「安全上の問題は起きていないがどの車両が該当するのか、早く報告してほしい」と話す。

 京急電鉄は「安全面に問題はないときいている。今後どのように対処していくか三菱と調査している」としている。

 JR東海では、三菱電機の空調設備は新幹線で約3100台、在来線で約700台が使われている。そのうち、性能が偽装されたものがどの車両に使われているのか、三菱電機が調べているという。

 JR九州は2020年3月末時点で保有する1665両のうち、新幹線や特急を含む大半の車両に三菱電機製の空調設備を導入している。三菱電機側からは25日に「安全性に問題ない」との連絡があった。

 JR九州の青柳俊彦社長は30日の定例会見で、「不正の内容がよく分からないので感想を述べるべきではない」としつつ、「(規格を満たすことを)証明するだけの担保をお持ちだと思っていたが、もしも言葉だけであれば裏切られた思いはする」と話した。

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