都民ファと小池知事の近さ 都議選で問われる二元代表制

有料会員記事東京都議選2021

軽部理人、釆沢嘉高、池上桃子
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 7月4日投開票の東京都議選では、都議会が知事の政治決定をチェックする「二元代表制」のあり方も問われる。この4年、都議会で最大会派だったのは、小池百合子知事が結党した地域政党・都民ファーストの会。首長が政党を立ち上げて議会で多数派をつくる手法は首長肝いりの政策が実現しやすくなる半面、緊張関係を保つべき議会が首長と一体化する側面もある。都議会はどうだったのか。

二元代表制 首長監視の役割も

 6月25日の告示日。ある都民ファ候補の第一声は、小池知事との距離感を象徴していた。「私たち都民ファが小池知事の与党」

 小池知事は前回の都議選で、「古い議会はいらない」と連呼して都民ファを大勝に導いた。都民ファの後押しを受けた小池知事は都議選後、都議会自民党で異論の強かった受動喫煙防止条例を成立させた。都民ファ側からコロナ禍の中で出産した家庭への10万円相当の上乗せ支援を都に要望し、実現させたこともあった。

 一方、国会議員の中から首相を選ぶ「議院内閣制」と違い、地方自治体は首長と議員が別々の直接選挙で有権者から選ばれる二元代表制だ。地方議員には本来、首長を選挙で支援したか否かにかかわらず、首長を監視する役割が求められる。

 都議会ではかつて、当時の最大会派だった自民が、石原慎太郎知事や猪瀬直樹知事と時に衝突。猪瀬知事が医療法人から金銭を受け取った問題では、自民などが百条委員会で追及する構えを見せ、猪瀬知事は辞任に追い込まれた。

 だが、この4年間で、都民ファが小池知事を議会で追及したことはなかった。都民ファ代表の荒木千陽都議は15日の公約発表の会見で「小池知事とは信頼関係がある上で、時にはぶつかり合いながら我々の要望を通してもらった。一番考えなければいけないのは、結果として都民のためになっているかどうかではないか」と強調した。

 ある都民ファの都議によると…

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