新幹線でカツオが到着 コロナで乗客減、貨物輸送を開始

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岡本進
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 JR東日本大宮支社が新幹線を使った物流事業に乗り出す。第一弾に選んだのは、宮城県気仙沼に早朝に水揚げされるカツオ。7月16、17日、東北新幹線でその日のうちに大宮駅まで運び、駅近くの店で売られる。コロナ禍で新幹線の利用が低迷するなか、新たな収益源となるか。

 気仙沼の生鮮カツオは水揚げ量が24年連続で日本一を誇り、首都圏の飲食店でも人気の品だ。株式会社「埼玉県魚市場」(さいたま市)が仕入れるカツオを仙台駅まで車で運び、午後0時44分発の東北新幹線やまびこに載せる。大宮駅には午後2時23分に着き、駅東口に近い商業施設「まるまるひがしにほん 東日本連携センター」が午後3時ごろからカツオのたたきとして売る。荷主から輸送費をもらう仕組みだ。

 鮮魚の輸送は通常、トラックによる陸送だ。気仙沼のカツオだと、魚市場で午前3~4時に始まる競りの前に着く。新幹線輸送だと前日に消費者に届けられるため、魚市場の担当者は「魚は鮮度が重要なので魅力的だ」。

 新幹線による輸送は以前からあった。駅構内の産直市などで使う農産物を新幹線で運ぶ試みをJR東日本が始めたのは2017年。トラック輸送に比べ、天候にも影響されにくい強みがある。ただ、新幹線の場合、鉄道会社が定める鉄道事業基本計画で運ぶ対象は「旅客」と決められていた。貨物輸送は旅客に付随した駅構内の催しなどに限られていた。

 このため、JR東日本は基本計画を変更する認可を3月に国土交通省から受け、本腰を入れて貨物輸送ができるようにした。ゴールデンウィークの東北・山形新幹線の利用者数だけ見ても、コロナ禍前の19年と比べて7割以上減った。収益源を少しでも増やす必要に迫られている。

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