選手村にユニホーム捨て謝罪 メキシコ、自国選手が指摘

ソフトボール

サンフランシスコ=尾形聡彦
[PR]

 東京五輪に参加していたメキシコソフトボールの代表チームが、選手村から引き揚げる際に、代表のユニホームやメキシコ国旗を捨てていたことが30日までに分かり、メキシコ国内から大きな批判が出ている。メキシコソフトボール連盟は29日、メキシコ国民に謝罪し、調査を約束した。

 今回の事態は、メキシコ代表のボクサー、ブリンダ・タマラさんやエスメラルダ・ファルコンさんが、選手村のゴミのなかに捨てられている同国のソフトボールのユニホームの写真をツイッター上に投稿したことで明らかになった。ファルコンさんは「多くのアスリートにとって、これらのユニホームは長年の献身や情熱を表すもの。メキシコソフトボールチームがそのように見ていないのは残念」とつづった。

 ツイートは拡散し、メキシコソフトボール代表チームへの批判が高まった。メキシコ代表チームの選手の多くはメキシコ系米国人で米国で育った選手が多く、一部は米国の代表チームでも過去にプレーしていたこともあるという。それだけに、メキシコへの敬意に欠けるとして、メキシコ国内に怒りが広がった。

 米メディアによると、メキシコソフトボール連盟は当初、代表チームのメンバーはユニホームを9セット分支給されており、スーツケースに入りきらず、持ち帰れなかったと釈明していたという。ただ、その後のコメントでは「スポーツ用品の量が多いということは理由にならない」とし、「私たちも同様に憤慨している」として、メキシコ全土に向けて謝罪し、徹底調査を約束した。

 代表選手の一人もインスタグラム上で「メキシコやその国旗を侮辱する意図は全くなかった」と謝罪したという。(サンフランシスコ=尾形聡彦