第8回高校生が語った雲仙・普賢岳の「真実」 わかやま総文

有料会員記事

尾崎希海
[PR]

 「文化部のインターハイ」と呼ばれる第45回全国高校総合文化祭「紀の国わかやま総文2021」(文化庁、公益社団法人全国高等学校文化連盟など主催)が7月31日、和歌山県で始まった。高野町で開かれる弁論部門には、全国から高校生約70人が参加する。早稲田佐賀高校(佐賀県)の加藤奈々さん(2年)は、弁論部門の1人目の弁士として登壇。30年前に故郷の長崎で起きた雲仙・普賢岳の大火砕流をテーマに、「これから社会を担う高校生として、真実を後世に伝えたい」と訴えた。

 長崎県島原市生まれ。毎日、自宅の窓から雲仙岳を眺めて育った。この春、火山灰に埋まった車両が30年ぶりに掘り起こされたというニュースにふれ、「改めて当時のことを知りたい」と思ったという。

 車両があったのは、普賢岳のふもと、報道陣の撮影ポイントだった「定点」。火砕流にのまれ、報道関係者16人や地元のタクシー運転手らが亡くなった。なぜ、こんなことが起きてしまったのか。関係者や遺族の手記を読み、祖父母や中学の担任に当時の体験を聞いた。

 報道関係者の使命感、それに巻き込まれた遺族のやりきれなさ。それぞれの立場の人たちの心情を理解しようと考えるうち、ある「真実」にたどりついた。

 「私は思うのです。マスコミ…

この記事は有料会員記事です。残り294文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

連載わかやま総文2021(全20回)

この連載の一覧を見る