「剣が使って欲しそうにしてきた」フェンシング見延和靖、愛剣を語る

フェンシング

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 東京オリンピック(五輪)のフェンシング男子エペ団体で金メダルを獲得した見延和靖加納虹輝山田優宇山賢が31日、メダリスト記者会見に登場。チーム最年長、34歳の見延は、決勝に向けて用意した剣にまつわる不思議なエピソードを明かした。

 この競技で初の金メダルがかかった30日夜の決勝。見延はワールドカップで3度優勝したときと同じ剣を用意していた。剣はブレード、ガード、持ち手の部分などパーツが細かく分かれていて、見延は「同じ剣は二度と作れない」と言う。

 この愛剣を選んだ理由は、単なる験担ぎではなかった。

 「たまに試合の前日に、剣が呼びかけてくる。この剣が使って欲しそうにしてくることがある。今回もその感じがあった」。独特な感覚について語り、こう続けた。「前々日は全然その感覚がなくて『試合で使えるかな』と思ったが、前日になると剣の方も調子を合わせてきてくれた」

 チームの躍進を支えた合言葉「エペジーン」についても、改めて熱く語った。

 「フルーレ陣」「サーブル陣」と区別する意味の「エペ陣」から来ているが、「ジンではなくジーンと伸ばす。人を感動させるプレーを披露したいから」と見延。この言葉が流行語大賞を狙えるのでは?と問われると、見延は冗舌に答えた。「今後、小さな幸せや小さな親切と会ったときに、『いま、エペジーンとした』みたいな使い方をしてくれたら、みんなも『エペジーン』の仲間入りです」