中国、デルタ株じわり ワクチン普及でも「検査・隔離」

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瀋陽=平井良和
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 新型コロナ禍を抑え込んでいた中国本土で、外国から入り込んだとみられるデルタ株の感染がじわりと広がっている。中国政府は、これまで効果を上げてきた大規模なPCR検査と隔離の体制で迎え撃つが、夏休みの旅行シーズンの時期もあって対応に苦慮しており、7月31日午前までに10省・直轄市・自治区の20都市以上で合わせて260人を超える感染が確認されている。

 今回感染が拡大しているデルタ株は、7月20日に江蘇省南京市の国際空港周辺で発覚した感染者から初めて検出された。市衛生当局は、入国時の検疫で搭乗者の感染が判明しているロシアからの国際便の機内清掃の担当者を通じて広がったとみている。同市の感染者は30日までに200人近くになり、当局は空港と3万人以上が住む周辺の街を封鎖。約920万人の全住民のPCR検査を3巡させている。

 中国本土での市中感染は1年以上にわたって、散発的な発生をこうした検査や封鎖、濃厚接触者らの徹底的な隔離の組み合わせで抑え込む状態が続いており、拡大の範囲も一定の地域にとどまるケースが多い。

 ただ、今回は感染力が強いとされるデルタ株が、学校が夏休みに入って多くの旅行者でにぎわう空港を通じて広がった。経由便で南京空港に数時間だけ滞在した人が感染した例もあり、その後の旅先からさらに別の場所へと拡散。湖南省では世界遺産のある観光地・張家界市の劇場や常徳市の観光船などでの集団感染がわかり、陝西省西安市では感染者が訪れた兵馬俑(へいばよう)の博物館が臨時閉鎖された。広東省湖南省四川省などで地域の封鎖や全住民のPCR検査が次々に実施されている。

 7月31日には、世界で最初…

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