享栄、甲子園にあと一歩 「私学4強」26年ぶりの決勝

皆木香渚子
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 第103回全国高校野球選手権愛知大会は31日、決勝があり、愛工大名電が3年ぶり13回目の夏の甲子園出場を決めた。愛知の「私学4強」の一角と呼ばれ、26年ぶりの決勝へ臨んだ享栄は、甲子園にあと一歩届かなかった。

 享栄は前身の享栄商時代も含め、春11回、夏8回の甲子園出場を誇る。ただ、2000年の選抜出場以降、甲子園には届いていない。この間、他の「私学4強」の中京大中京、東邦、愛工大名電は春夏いずれかの甲子園優勝を果たした。

 近年、享栄が甲子園に近づいたのは、2018年の選手権だ。西愛知大会準決勝まで進み、延長の末、愛工大名電に敗れた。この試合は、通算33年、享栄の監督を務めた柴垣旭延(あきのぶ)さん(79)の勇退試合だった。

 この日の26年ぶりの決勝を柴垣さんはスタンドで見守った。「勝てば享栄が世間から認められるチャンス」と期待していた。試合は一回に2点を先取したが中盤に逆転を許し5―8で敗れた。「次の1点をどちらが取るかに注目していた。その1点を取った愛工大名電が流れをつかんだ」と分析した。

 最近は享栄を除き「私学3強」と言われることもある。甲子園に出場できない期間が続き、進学先に享栄が選ばれなくなることが、監督時代にはつらかったという。

 この日の享栄の戦いぶりに、柴垣さんからは厳しい言葉も聞かれた。一方で、熱戦を繰り広げた選手たちには「これから野球を続けていく子もいると思う。しっかり練習をこなしてほしい」とエールを送った。(皆木香渚子)