5期務めた兵庫知事が退任 心残りは震災復興の「借金」

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武田遼
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 5期を務めた井戸敏三兵庫県知事が31日、任期満了を迎えた。阪神・淡路大震災の傷痕がまだ残る2001年に就任。退任会見で「震災からの復旧・復興から始まった」と語ったように経済、財政、防災とあらゆる面で震災の影響を受けた20年だった。井戸知事は「全身全霊、県政に捧げてきた。あっという間に終わったのが実感」とふり返った。

 井戸知事が30日の退任会見で、就任当時の最大の課題として挙げたのが、創造的復興と復興計画の実現だった。震災前の状態に戻すのではなく将来を見すえた復興をめざした。「基幹道路の整備などハード面はずいぶん進んできた」と述べ、4月にオープンした神戸三宮阪急ビルに触れて新しい街づくりへの期待を語った。

 一言で「復興」と言っても、向き合う具体的な課題はその都度変わる難しさにも退任会見で言及した。1期目は経済不況のなかで雇用が最大の問題だったとふり返り、「その時々の課題に対して的確な対応ができるよう、努力を積み重ねて進めてきた」と話した。

 一方で、「私の代でなんとかしたかった」と悔やんだのが、復旧・復興の過程で生じた財政の問題だった。

 震災関連の県債は1兆3千億…

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