ふわふわ癒やす、瓶入りタコクラゲ 小学生だった孫発案

笠原雅俊
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 ふわふわと泳ぐ小さなタコクラゲの販売が、高知県黒潮町佐賀の道の駅「なぶら土佐佐賀」で始まり、子供たちや観光客らに人気だ。海水の詰まった縦18センチほどの瓶の中を半透明の青や、白、茶色のタコクラゲがゆらりゆらりと漂う。その様子が涼感を呼び、可愛いらしさも手伝い、思わず瓶を手にする人が多い。

 タコクラゲの瓶詰は同町に住む斉藤和美さん(68)が14年ほど前から作り始めた。当時小学生で、砂浜を散歩するのが好きだった孫娘が「おばあちゃん、タコクラゲを瓶に入れて売ったらかわいいかも」と提案したという。

 斉藤さんは孫と二人で近くの海に行き、網で波間を泳ぐタコクラゲを捕まえた。斉藤さんは「晴れた日の満潮の時にタコクラゲは捕まえやすいです」という。1瓶に傘の直径が1~3センチほどのタコクラゲを6匹ほど入れて販売。タコクラゲが演出する癒やしの世界が人気になった。

道の駅「なぶら土佐佐賀」の一番人気

 お盆のシーズンには、1日に60~70本の瓶詰を作るという。道の駅の担当者は「問い合わせも多く売り切れる日もあります。夏はタコクラゲが店の一番人気です」と話す。

 タコクラゲはタコの脚のような8本の付属器をもつ。体内に共生する藻類(褐虫藻)が光合成をして生み出す栄養などで生きるため太陽の光を好むという。

 タコクラゲの瓶詰は1個900円(税込み)で販売。1週間に1回、瓶の海水の半分を新しい海水と取り換えるだけ、という内容の飼い方の説明書もつけている。

 斉藤さんは「孫娘も21歳に成長しました。孫と始めたタコクラゲが、少しでもみなさんの癒やしになっていることがうれしいです」と話している。この夏休みには、中学生と高校生の孫がタコクラゲの瓶詰作りを手伝ってくれるという。(笠原雅俊)