五輪グッズ、4連休で売り切れ 感染増も客足絶えず

本間ほのみ
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 【東京】無観客開催で行き場を失った五輪への熱気が集まっているようだった。関連グッズを販売する都内のオフィシャルショップ。開幕の前と後で、その雰囲気は大きく様変わりした。

 「大丈夫?」「頑張って」。台東区にある上野御徒町店のスタッフ奥尚美さん(43)は、来店客に心配されていた。開幕を9日後に控えた7月14日にオープンしたが、客足は、ぽつり、ぽつり。近くには「アメ横」があり、通りを行き交う人はそれなりにいた。

 開会式当日の23日。店内に1台だけのレジには、長い列ができた。Tシャツやタオルが次々と売り切れる。「みんな、やっぱり楽しみにしてたんじゃん」。思わず笑った。

 五輪への熱気の高まりにつられるように、新型コロナウイルスの新規感染者数は増えていく。3日連続で過去最多を更新した29日、都のモニタリング会議で専門家は「爆発的感染拡大」と表現した。

 それでも、客足は鈍らない。「店に立っている限りは、お客さんの感染への不安は感じませんね」と言う。はす向かいにある松坂屋上野店での買い物ついでに立ち寄ったという女性(65)は「街に悲壮感はないですね。収束するのかな」と首をかしげつつ、「これを着て応援します」と、五輪マークが入ったTシャツを購入した。

 都内には、千代田区丸の内店や港区の台場店など計21カ所にオフィシャルショップがある。五輪の大会組織委員会によると、開会式前日で4連休の初日でもあった22日以降、開店前から行列ができる店があるほどの盛況ぶりだという。(本間ほのみ)