ラムズフェルド元米国防長官死去 イラク戦争など指揮

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ワシントン=高野遼
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 アフガニスタンイラクでの対テロ戦争を米国防長官として指揮したドナルド・ラムズフェルド氏が6月29日、ニューメキシコ州の自宅で死去した。88歳だった。6月30日、ラムズフェルド財団が発表した。死因は多発性骨髄腫だったという。

 ラムズフェルド氏は1932年7月、イリノイ州シカゴ生まれ。プリンストン大を卒業し、海軍を経て、30歳で共和党下院議員となった。フォード政権で大統領首席補佐官を務め、75年に史上最年少で国防長官となって77年まで務めた。

 四半世紀を経て2001年に発足したブッシュ(子)政権で、再び国防長官に就任した。同年9月11日に起きた同時多発テロを受け、アフガニスタンで旧タリバーン政権と国際テロ組織アルカイダに対する対テロ戦争を展開。03年にはイラク戦争を開戦した。当時のチェイニー副大統領とともに強硬派として知られ、05年からの政権2期目にも国防長官に留任した。

 しかし、イラク戦争では長期…

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