おそろいのシャツで賛歌、礼砲100発 中国共産党式典

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北京=高田正幸 瀋陽=平井良和
【動画】中国共産党100年 習近平氏が演説
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 中国共産党の結党100周年の式典が1日午前、北京で始まった。党にとって大きな節目となるこの日の式典は、人口14億の大国を率いる党の威信を強調する演出で彩られた。

 記念式典の会場となった天安門広場周辺には早朝からそろいのシャツなどを着た参加者たちが整然と居並び、開始時刻となる午前8時のおよそ30分前から党をたたえる歌の合唱を始めた。国営メディアなどは、式典の参加者は7万人余りで各界や他党からも参加していると伝えている。広場を中心に市内の広い範囲で通行が規制され、地下鉄の一部を運休にするなど万全の態勢がとられている。

 午前8時の直前に習近平(シーチンピン)国家主席をはじめとする党の最高指導者たちが天安門の楼上に姿を見せると、上空を飛ぶヘリが「100」、戦闘機が7月1日を祝う「71」をかたどった編隊飛行を披露。地上には国内の民族数と同じ56門の大砲が並べられ、100発の礼砲が鳴り響いた。

 中国の礼服「中山服」姿で現れた習近平(シーチンピン)国家主席は、天安門の楼上から約1時間にわたって演説。「我々をいじめ、服従させ、奴隷にしようとする外国勢力を中国人民は決して許さない」。習氏が力強く語ると、参加者から大きな歓声が上がった。

 式典には胡錦濤前国家主席(…

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    吉岡桂子
    (朝日新聞記者=中国など国際関係)
    2021年7月1日12時43分 投稿
    【視点】

    中国を担当する記者にとって、7月1日の取材といえば香港でした。1997年7月1日が香港が英国に返還された日だからです。今年も香港で、返還を記念した式典はありましたが、キャリー・ラム長官の姿は習近平・国家主席らとともに、天安門の楼上にありまし

    …続きを読む