文革・天安門…「負の歴史」矮小化、新旧党略史比べると

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北京=冨名腰隆
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 中国共産党の結党100年を記念した式典が1日、北京で開かれた。結党100周年の節目を迎えた党指導部が力を入れるのが、歴史教育の徹底だ。

 党中央弁公庁は5月、「党史、新中国史、改革開放史、社会主義発展史」の宣伝教育を全面展開せよと通達。その目的は「特に青少年に中国共産党がなぜやれるのか、中国の特色ある社会主義がなぜ良いのかなどの基本道理を導く」ことだとした。

 ただ、問題になるのが、「負の歴史」との向き合い方だ。1966年に毛沢東が発動して中国社会を大混乱に陥れた「文化大革命」や、89年に民主化を求めた学生らを武力で鎮圧した「天安門事件」などを、歴代指導部は敏感に取り扱ってきた。

 習氏は2月の党史学習教育動員大会で「いくつかの重大な歴史問題に対するあいまいな認識は、より明確にすべく解決を図らねばならない」と語った。だが、負の歴史はむしろ矮小(わいしょう)化される傾向にある。

文化大革命」「天安門事件」の記述は…

 今年、20年ぶりに改訂された正史「中国共産党略史」の新旧版を比較すると、文化大革命に関する扱いや表現ぶりが変わったことに気づく。

 旧版は文革とその後の総括に…

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