リベンジ消費・強制貯蓄…景気読み解く三つのキーワード

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細見るい、稲垣千駿
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 日本銀行が6月の短観を1日発表し、製造業の景況感が引き続き回復した。ワクチン接種が進み、サービス業も明るい兆しがある。コロナ禍からの立ち直りはどの程度進み、今後どうなるか。今回の短観と、専門家らの間で広がるリベンジ消費・強制貯蓄・K字回復の三つのキーワードで探ると……。

ワクチン接種広がりで…「リベンジ消費」拡大期待

 外食、旅行、スポーツ……。コロナ禍による自粛で様々な活動が抑えられてきた。その反動で今後の急拡大が期待されるのが、リベンジ(仕返し)消費だ。

 「気持ちが楽になった」「支配人はもう打った?」

 東京都のゴルフ場「八王子カントリークラブ」は最近、会員らの「ワクチン談議」が多くなったという。6月30日、仲間3人とプレーしていた都内の男性(70)は「1回打って少し安心感がある。2回目は8日の予定で家族も安心している」。

写真・図版
仲間とゴルフを楽しむ人たち=6月30日午前、東京都八王子市の八王子カントリークラブ

 日本ゴルフ場経営者協会によると、コロナ禍前までは70歳以上の客の増加が目立った。2019年度の利用者は全体で1%増に対し、70歳以上だと7%増。しかし、コロナ禍で一転、翌20年度に70歳以上は6%も減り、全体(4%減)より落ち込みが大きい。大石順一専務理事は「高齢者の利用回数が増え、国内のゴルフ場は経営が下支えされていた。データ集約はこれからだが、ワクチン接種の広がりに伴い、高齢者の利用が増えている」と話す。

 どん底だった旅行業界も明るい兆しがある。感染拡大前は毎週のように1泊2日の旅に出ていた東京都世田谷区の男性(75)は、1年半も自粛を続けてきた。ただ、6月23日に2回目のワクチンを打ち終え、「7月に熱海と箱根の行きつけの宿に泊まりに行く」。

 大企業の業種別DIをみると…

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