九州豪雨1年を前に、地元の写真家が東京・新宿で展覧会

東野真和
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 災害関連死を含め九州で79人が死亡した豪雨から1年になるのを前に、熊本県在住の写真家、長野良市さん(63)が1~7日、東京都新宿区のギャラリー「シリウス」で写真展「ゼロの球磨 人吉」を開く。被害が集中した人吉・球磨地域の被災状況や、立ち上がる人びとの姿をとらえた計50点を展示する。

 長野さんは熊本県南阿蘇村に自宅があり、2016年の熊本地震で被災。その際に人吉・球磨の人たちから支援を受けた恩返しにと、コロナ禍で県外ボランティアに頼れない豪雨の被災地に入り、全国から集めた支援物資を届けた。

 そのとき、「報道がほとんどなく、状況がわからない」と被災地の外から情報を求める声や、「現状を伝えてほしい」という現地の訴えを聞いた。「写真家としてできることを」と、物資を配りながら撮影した。

 展示する作品は、まだ水害の爪痕が残る流域の現状に加え、三男の梢人(しょうと)さん(33)がドローンで上空から撮影した画像や、観光名物のラフティング再開に向けて準備を進める男性ら復興のキーパーソン12人の姿を収めたものだ。

 長野さんは「生活再建や地域づくりはこれから。現状を見て、活動している人たちを知るとともに、どこで起きてもおかしくない水害への対応を再確認してほしい」と話す。

 問い合わせは、長野さん(090・8836・3617)か、メールで一般社団法人「九州学び舎」(kyushumanabisha@gmail.comメールする)へ。東野真和