面識ないのに「いじめ加害者C男」 実名拡散され提訴 

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新屋絵理
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 「僕は、いじめの加害者じゃない」――。高校2年の男子生徒(16)が、北海道旭川市の女子中学生をいじめた「加害者」にネット上で仕立てられ、実名や顔写真をさらされた。「面識もないのにどうして……」。デマ投稿の責任を問うため、東京地裁に訴訟を起こした。

 きっかけは週刊誌のデジタル版記事だった。今年3月に遺体で見つかった中学2年の14歳の女子生徒が亡くなる前にいじめを受けたと報じたなかで、いじめの加害者を「A子」「B男」「C男」と匿名で記した。

 報道の直後から、加害者の割り出しがネットで始まった。主犯格のC男は「駅前にある自動車販売店の息子」。そんな投稿があり、市内で自動車販売業を営む父を持つ男子生徒は、いつのまにかC男と「特定」された。

 女子生徒と同じ中学校でもない男子生徒は「女子生徒に会ったことがない。加害者が誰なのかも、いじめがあったとされる公園も知らない」。父の宮川匠さん(48)も「根拠のない話。いずれおさまる」と静観した。

「地獄に落ちな」「人殺し」 拡散するデマ

 だが、デマは広まった。男子生徒の実名に加え、住所や顔写真、電話番号までツイッターにさらされた。「こいつで確定」「地獄に落ちな」などの投稿があふれかえり、男子生徒のSNSには直接「警察行け、人殺し」「クソ犯罪者、早く自首しろ」とのメッセージが届いた。

 宮川さんの自動車販売店にも…

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