物言う財界総理、残していった問い 中西・経団連前会長

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編集委員・堀篭俊材

 前経団連会長の中西宏明さんは、日本を代表する電機メーカーの出身として大きな期待を背負いながら、かつての威光に陰りがみえる「財界総理」の座に就いた。病床で職務を続けたその執念は、身を賭しても財界の存在感を高めたい思いからだったのだろう。

 中西さんに最後にお会いしたのは昨年6月、早稲田大の田中愛治総長と、紙面で就活や教育をテーマに対談してもらったときだ。産学のトップ対談は、実はその約1年前に実現するはずだったが、直前に中西さんにリンパ腫が見つかり、中止になっていた。

 対談の会場になった東京・大手町の経団連会館に姿をみせた中西さんは、治療のため一時薄かった髪の毛も、すっかり戻っていた。程なく再び入院したことを思うと、きちんと約束を果たしてくれたことに、今となっては感謝するしかない。

 物言う姿勢は教育界からも一…

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