「教師づらの説教受け入れぬ」習主席、演説に浮かぶ自負

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北京=高田正幸 中国総局長・林望
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 中国共産党は1日、結党100周年の祝賀式典を北京の天安門広場で開いた。習近平(シーチンピン)党総書記(国家主席)は演説で、対立が続く米国を念頭に、外国の批判に屈しない強硬姿勢を示した。政権が目標としてきた「小康社会(ややゆとりのある社会)」の全面的実現も宣言。一党支配体制の正当性を強調し、党と最高指導者である自身の求心力の向上をはかった。

 天安門の楼上に立った習氏は1時間余りの演説で、「我々をいじめ、服従させ、奴隷にしようとする外国勢力を中国人民は決して許さない。妄想した者は14億の中国人民が血と肉で築いた鋼の長城にぶつかり血を流すことになる」と異例の強い表現で外圧に立ち向かう姿勢を示した。人権や領土をめぐる米国を中心とした国際社会からの批判が念頭にあるとみられる。

 米国との争点でもある台湾問題については「祖国統一は揺るぎない歴史的任務」として、「一つの中国」の原則に基づいて統一を目指す姿勢を改めて示した。

 米国のバイデン政権から「専制主義」と指摘されるなか、習氏は「党の指導は中国の特色ある社会主義の最も本質的な特徴で、最大の優位だ」と強調。列強による侵略や抗日戦争を経験した時代から、中華人民共和国の建国、改革開放を経て世界第2位の経済大国に発展してきた歩みを振り返り、「共産党がなければ新中国もなく、中華民族の偉大な復興もない。歴史と人民は中国共産党を選んだ」と党の功績を誇示した。

 さらに、鄧小平以来の歴代指導部が目指し、習指導部が発足当初から結党100年を前に達成するとしていた小康社会の全面的実現も宣言し、「絶対的貧困問題の歴史的解決」だと誇った。党の積年の目標を自らが達成したことで、習氏は強いリーダーシップを示したことになる。

 習指導部は次の目標を、建国から100年となる2049年ごろまでの総合力や影響力で世界をリードする「社会主義現代化強国」の完成と定めている。長期目標を打ち立ててきた習氏が「2期10年」の慣習を破って来年以降も続投するとの見方は強まっている。(北京=高田正幸)

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