宮崎などの最高路線価は横ばい

大野博
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 相続税などの算定基準になる2021年分の宮崎県内の土地の路線価(1月1日時点)が1日、熊本国税局から公表された。県内6税務署ごとの最高路線価は、宮崎、都城など5地点が前年から横ばい。延岡(延岡市中央通2丁目、中央通り)だけが1・7%下落した。

 県内で最も高かったのは宮崎市橘通西3丁目の「橘通り」で、1平方メートルあたり23万円。2015年から7年続けて同じ価格だった。バブル期のピークだった1992年には192万円をつけたところだ。

 九州7県の県庁所在地で比べると、いちばん安い佐賀市の20万円を上回ったものの、下から2番目の価格だった。福岡市の880万円、熊本市の210万円、鹿児島市の91万円とは開きがある。

 路線価を定めるにあたって宅地の価格を調べるために選定している県内2379カ所の「標準宅地」のうち、前年から継続している2352地点について前年の価格と比較すると、変動率の平均はマイナス0・6%。20年のマイナス0・1%から下落幅が拡大した。

 不動産鑑定士の古清水賢一さんは、「宮崎市中心部の商業地は景気回復やJR宮崎駅周辺の再開発への期待感もあって、2、3年前から地価が上昇しつつあったが、新型コロナウイルスの影響で先行きが不透明になり、様子見の状況になっている」と分析。延岡市の下落については「JR延岡駅前再開発などの好影響が旧来の中心市街地には及んでいない」としている。

 他方、宮崎市の宅地では「津波を避けられる高台や利便性の高い中心部で需要が強く、コロナの影響をあまり受けずに上昇しているところもある」と話している。(大野博)