「ブラック校則」 全県立校に「見直しを」 山口県教委
高橋豪
生徒の髪形や下着の色、外泊の届け出について定めた社会常識や時代に合わない「ブラック校則」について、山口県教育委員会の西村和彦副教育長は1日の県議会で、県立高校や中高一貫校など県立の全校に見直すよう求めたことを明らかにした。藤本一規氏(共産)の一般質問に答えた。
県教委学校安全・体育課によると、県内でも一部の県立高校で「旅行や外泊をする際に学校へ届け出る」「校外団体への加入や集会参加に学校の許可を義務づける」「下着の色は白」「ツーブロックは奇異な髪形として禁止」などの校則がある。元々髪の色が明るいなどの特徴がある生徒には、入学時に「地毛証明書」の届け出を提出させる学校もある。
県教委には6月8日、文部科学省から実態に応じて校則を改めるよう求める通知があり、これを受けた対応だ。制服を着る際の下着の色や、旅行や外泊を届け出るよう定めた校則を改めた他県の例が添えられ、県教委はこの日、すべての県立学校と市町教委に校則を見直すよう促したという。
今後の対応について、西村副教育長は「見直しは各校の実情に応じ、保護者、生徒、地域と十分に話し合った上で判断されるべきだ」と述べた。一方で県教委は、改めての調査はしない方針だ。(高橋豪)
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