子ども食堂に一流シェフ 手作りカレー 滋賀・栗東

寺崎省子
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 ホテルのレストランで働くシェフがプロの味を届ける「ふるサポ 出張★子ども食堂」が6月18日、滋賀県栗東市であった。地域の子ども食堂を利用する子どもたちとシェフらが、特製の夏野菜カレーを一緒に味わい、楽しいひとときを過ごした。今後も市内の複数の子ども食堂に、シェフが出向くという。

 子ども食堂は、親が仕事のために自宅で一人で夕食をとることが多い子どもらを対象に、にぎやかな食事の時間と居場所を提供している。「ふるサポ」は、子どもたちに一流シェフの料理を楽しんでもらう一方、普段は調理を担う食堂のボランティアらに子どもたちとゆっくり過ごしてもらえればと企画された。

 市内の企業・個人などでつくる「栗東生活支援協議会(ふるさと生活サポート応援隊)」、栗東ロータリークラブ、西洋料理人でつくる全日本司厨士(しちゅうし)協会滋賀県本部、栗東市社会福祉協議会が連携。生活支援協議会とロータリークラブが食材費(1食約400円)を負担し、シェフはボランティアで調理を担う。

 18日は、県内の五つのホテルで働くシェフ9人が、小柿1丁目の老人福祉センター「ゆうあいの家」を訪れた。子ども食堂「はるにし子どもカレー食堂」が毎月第3金曜日に開かれており、それに合わせて「ふるサポ」が実施された。

 シェフたちが持参したのは、牛肉入りのカレー。子どもが食べやすいように、トマトをたくさん入れて甘みを出した。小学生28人と子ども食堂のスタッフら計70人分を用意。素揚げしたパプリカやナス、ジャガイモ、オニオンリング、彩りのブロッコリーを会場で盛り付けた。

 小学3年生の女の子は「シェフに会えてうれしい。好きじゃないタマネギがあったけど、カレーにつけて食べたら、おいしかった」。小学6年生の男の子は「ヨーグルトやコーヒーを隠し味に入れるお父さんのカレーとは違うおいしさだった。ちょっとだけシェフのほうがおいしかったかな」と笑顔を見せた。

 全日本司厨士協会県本部の会長で、ホテルボストンプラザ草津の総料理長を務める角垣賢さん(63)は「子どもたちが喜んでくれてうれしい。料理人のなり手が減っているので、将来、料理人になってくれる子が出てきたらありがたい」と話した。

 「ふるサポ」は今年度中に、市内8カ所の子ども食堂で2回ずつ実施する計画という。(寺崎省子)