中1死亡、部活でからかいや胸触るいじめ 学校対処せず

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芳垣文子、西川祥一
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 北海道登別市の中学1年の男子生徒(当時13)が昨年6月、自宅近くで転落死した問題で、市教育委員会は1日、第三者委員会が3月にまとめた調査報告書で「自殺の一因」としたいじめについて、具体的な内容を明らかにした。生徒は部活動で言葉によるからかいなどのいじめを数回受けていた。からかいは2、3年前から部員の間で横行し、学校側は把握しながら指導していなかったという。(芳垣文子、西川祥一)

 市教委は、第三者委員会の調査報告書を踏まえて再発防止策をまとめ、この日、小笠原春一市長に提出した。市教委は、約100ページある報告書を7ページにまとめたものを公表した。

 報告書や市教委の説明によると、男子生徒は亡くなる約2カ月前の昨年4月から、部活動で、身体的特徴を言葉でからかわれたり、胸を触られたりする行為を2、3回受けた。廊下で複数部員から「嘲笑された」こともあったという。報告書はこれらの行為をいじめと認定した。

 この部活動では2、3年前から部員の間で、身体的特徴をからかうような言葉が横行していた。学校側はこうした状況を把握しながら、対処していなかったという。

 さらに、学校は独自に「いじめ防止基本方針」を定め、「いじめ対策委員会」を開くことになっていたが、報告書は「形骸化していた」と指摘した。

 小笠原市長は6月、報告書の公表のあり方について、「できるだけすべてを公表すべきだと思う。プライバシーに配慮しながら公表しないと、(いじめという)同じことが繰り返される」との考えを示していた。市教委は1日、「遺族、(関係する)生徒、保護者に公開の了解は得られなかった」と説明した。

 遺族は「調査の途中では説明できないとのことでしたが、学校も教育委員会もできる範囲で知らせてほしかったです。再調査は求めません。今後2度とこのような悲しいできごとが起こらないように再発防止策に全力で取り組んで下さい」との談話を出した。

再発防止へ対策会議新設

 市教委は再発防止策として…

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