香港で警官刺され重傷、犯人は死亡 抗議デモの警戒中

香港=奥寺淳
[PR]

 香港の繁華街・銅鑼湾(コーズウェイベイ)の路上で1日午後10時(日本時間同11時)ごろ、香港の中国への返還24周年の記念日にあわせた抗議デモを警戒していた警官が男に刃物で刺され、重傷を負った。刺した男は自らの胸を刺し、病院に運ばれたが死亡した。香港メディアが伝えた。

 この日は中国共産党の結党100周年にもあたり、警察当局は記念日に抗議活動を起こさせないよう、約1万人の警官を各地に配置して警戒していた。事件の瞬間を撮影した動画によると、銅鑼湾中心部にあるデパートそごう」の前で、黒いTシャツ姿の男が警官の背後から近づき、左肩の下部付近を刃物で刺した。

 警察は、毎年この日に行われるデモの出発点だったビクトリア公園を封鎖し、「立ち入り禁止区域に侵入、または立ち止まった者は最高で禁錮1年の罪に問われる」と市民に警告していた。2019年の逃亡犯条例改正案をめぐる反政府デモでも、警察がデモ参加者に高圧的な取り締まりをしたことなどで警察への不信が高まっていた。今回、警官が被害に遭った場所は、ビクトリア公園から約300メートルの場所。現場付近で果物ナイフのようなものが発見された。

 香港メディアによると、警察は1日午後9時時点で、模造銃の所持や中国国旗を侮辱するなどした疑いで、少なくとも19人を逮捕したという。(香港=奥寺淳