住職が醸す本州最北の絶妙ワイン 檀家「寺が酒なんか」

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安田琢典
【動画】本州最北端のワイナリー その意外な場所とは=安田琢典撮影
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 本州の最北端に位置し、津軽海峡に面する青森県大間町。マグロの一本釣り漁で名高い町で、赤ワインやビールが細々と造られていることを知る人は、あまりいないだろう。しかも、醸造所は意外な場所にあった。

 江戸時代初期の1625(寛永2)年、同町奥戸地区に梅香山崇徳寺(ばいこうざんそうとくじ)は建立された。町中心部から車で数分。寺の片隅にある小さな建物が、寺の名前に由来するワインとビール、発泡酒の醸造所「バイコードリンクB・S」だ。

 町は少子高齢化が進み、人口減に歯止めがかからない。22代目住職の佐々木真萠(しんぽう)さん(70)は20年ほど前から、檀家(だんか)の減少に伴う寺の経営状況の悪化に頭を悩ませていた。

 副業を探っていた佐々木さんは、寺の近くにわき出る伏流水に注目。1993年に100万円余りで中古の煮沸用ボイラーなどを購入し、ミネラルウォーターの製造販売を始めた。しかし、大手飲料メーカーの安価な市販品に太刀打ちできず、数年で撤退。「設備投資を無駄にしたくない」と新たな副業を探していた佐々木さんは、ミネラルウォーターも酒類も製造に使う設備がほぼ一緒なことに気がついた。

ヒントはヨーロッパの修道院

 ヨーロッパの多くの修道院で…

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