ワニが死んでもカメラを止めるな!(小原篤のアニマゲ丼)

会員記事

写真・図版
「100日間生きたワニ」の主人公ワニ(右)と親友のネズミ (C)2021「100日間生きたワニ」製作委員会
[PR]

 「ワニが死んだ後の話を描くべきだと思ったんです。『死』を意識することで『今日』が変わる、『日常』が違う意味を持つ、というのが原作のテーマ。ところがコロナ禍で当たり前の日常が失われ、毎日『死』を意識する社会に変わってしまった。いま観客に届けるべきは『死』の先の日々だと思ったんです」

 と語るのは、映画「カメラを止めるな!」で大旋風を巻き起こした上田慎一郎監督。妻でアニメーション作家のふくだみゆきさんと共同脚本・監督で完成させた63分の長編アニメ「100日間生きたワニ」が、全国東宝系で9日から公開されます。先日ご紹介した「漁港の肉子ちゃん」に似て話題性が先行していますが中身も充実、しみじみ味わえる喪失と再生の物語です。お二人にインタビューしました。

 原作は、きくちゆうきさんがツイッター上で2019年12月から翌年3月まで1日1本連載し大反響を巻き起こした4コママンガ「100日後に死ぬワニ」。シャイで優しくてラーメン好きのアルバイト店員ワニが親友のネズミらと過ごす何げない日常を、「死まであと○日」というカウントダウンを添えて描きました。

写真・図版
「100日間生きたワニ」共同監督(脚本も)の上田慎一郎さん(左)とふくだみゆきさん

 上田さん「映画化したいと思…

この記事は会員記事会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。