「自分の命は自分で守る」豪雨の教訓はどこまで根づくか

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神元敦司 福冨旅史
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 平成最悪の豪雨災害となった3年前の西日本豪雨から、「自分の命は自分で守る」という考え方が、防災の基本として前面に打ち出されるようになった。一人ひとりが自ら判断し、行動することが求められているが、その意識はどれだけ根づくだろうか。(神元敦司)

腰まで濁流につかって避難所へ

 2018年7月の西日本豪雨で12人が亡くなった広島県熊野町の住宅団地「大原ハイツ」。溝口早苗さん(59)宅にはA3用紙1枚の「避難マップ」がある。被災後、住民らと手作りしたものだ。

 自宅から避難所の体育館まで安全に行ける経路を矢印で示し、土砂災害警戒区域や浸水想定区域は色分けしている。地面の凹凸、ふたがない側溝など、16の「危険箇所」は写真つきで紹介している。

 「豪雨から学んだのは、『自分の命を自分で守る』ことの大切さです」と溝口さん。濁流が自宅になだれこみ、夫の政克さん(63)と2階に避難したが救助は来なかった。約6時間後、腰まで濁流につかりながら避難所に歩いた。「防災の大切さを身に染みて感じた」

 マップ作りを主導したのは…

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