媒介中心性って?PV至上主義から始まるネットの多様性

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withnews編集長・奥山晶二郎
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メディア空間考 奥山晶二郎(withnews編集長)

 新聞記者として入社したころ、朝の日課は他紙のチェックだった。自分の担当で記事にしていないものがないか。いわゆる「特ダネ」を他紙に“抜かれて”いないか。緊張しながら紙面をめくっていた。いつしか、それはリアルタイムのビューのチェックに変わった。

 ランキングを確認して一喜一憂する(ついでに炎上していないかも確認する)。メディアにとって、ランキングは切っても切り離せない存在だ。紙の時代、読者の反応を知る情報は時折、かかってくる電話や手紙くらいしかなかった。読まれ方が可視化され、その数字を手元のスマホで見られる時代が来るとは誰が予想しただろう。

 便利でわかりやすいランキングだが、単純化し過ぎる指標には批判も多い。扇情的な見出しや過激な写真があればクリック数が増える。それは記事の本当の価値を反映していない。「PV至上主義」をあおっているという指摘は少なくない。批判の矛先は、ネット上の富を独占しているかのように見えるプラットフォームにも向けられる。

 それでもランキングはなくならない。

記事後半では、現代人に広まる「見逃す恐怖」」の実態と、誤った情報に囲まれるフィルターバブルから抜け出すためのヒントについて解説します。

 なぜなら便利だから。それは…

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