攻める民博、コロナ逆境下でも積極発信

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編集委員・中村俊介
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 長引くコロナ禍に、巷(ちまた)には閉塞(へいそく)感が漂う。社会の動きは滞り、これまで通りの活動をできない研究機関も多い。文化人類学者らが集う国立民族学博物館大阪府吹田市)も海外でのフィールドワークが中断している。さぞ研究活動も低調だろうと思いきや、研究者らは悶々(もんもん)とした日々を送っているばかりでもなさそうだ。

 民博にとって、海外調査は重要な活動舞台だ。が、海外への空路はほぼ止まり、現地調査に赴けない状況が続く。緊急事態宣言などにともなう臨時休館で企画展の中止や延期も相次ぎ、活動は苦境にある。

 民博は定期的に報道機関との「懇談会」を開き、最新の研究成果を公表している。オンライン実施となった6月17日。現地に打って出られない分、インプットよりアウトプット、より積極的な発信に努めている――。吉田憲司館長は、そう語った。

 たとえば刊行物。次々にでき…

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