求められた文献、ロシア人に…「協力者」が明かした手口

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鶴信吾、小寺陽一郎、大宮慎次朗
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 米国などの文献を日本人男性を通じて不正に入手したとして、在日ロシア通商代表部職員のロシア人の男(42)が電子計算機使用詐欺の疑いで書類送検された。神奈川県警は男をスパイだとみている。協力者とされる日本人男性(70)=同容疑で逮捕、処分保留=は約30年にわたり総額約1千万円の現金を受け取り、飲食接待を受けていたという。

 捜査で見えてきたのは、ロシア側が日本人を協力者に仕立て上げる手法の一端。「希少な情報に接する人は誰でも狙われる」。警察幹部はそう注意を促す。

 職員の男の容疑は2019年、日本人男性と共謀し、自身が譲り受ける目的を隠して男性にデータベースサービス提供法人のシステムに会員登録させ、無人戦闘機やレーダーに関する米国などの文献計8点を不正に入手したというもの。一部は、米国でロシアへの持ち出しが禁じられていたという。

 文献の入手に協力した日本人男性はどんな人物なのか。

 捜査関係者や信用調査会社によると、工学系の大学を卒業後、論文を集めて企業に売る会社を立ち上げた。当時を知る人物は「口数が少ない技術屋。物事を論理立てて説明する姿を記憶している」と証言する。

 6月9日に逮捕された男性は、県警の調べにロシア側と接点を持ったきっかけを話していた。

 それによると、始まりは10…

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