年金運用益、過去最高の37兆円 20年度、株高が寄与

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滝沢卓
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 2020年度の公的年金の積立金運用益は、37兆7986億円と過去最高の黒字となった。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が2日発表した。黒字は2年ぶりで、新型コロナウイルスの感染拡大による株価急落で8兆円超の赤字となった前年度から一転して、世界的な株価上昇の恩恵を受けた。

 厚生労働省が所管するGPIFは、現役世代が納めた年金保険料のうち、年金の支払いに充てられなかった分を国内外の株式や債券で運用している。少子高齢化によって、現役世代の保険料負担を将来的に一部軽減させる目的がある。

 20年初めに新型コロナの急拡大で世界的に株が急落し、19年度は8兆2831億円の大幅な運用損を記録した。だが、20年度に入ると各国が積極的な財政出動金融緩和に動いたほか、ワクチン普及への期待感もあって株価は値上がりを続けた。日経平均株価と米国の代表的な指標のダウ工業株平均はいずれも、20年度に約50%上昇した。

 20年度の資産別の運用益は、外国株式が20兆6658億円、国内株式が14兆6989億円、外国債券が2兆6738億円。国内債券だけが2398億円の運用損だった。

 この結果、運用資産額は18…

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