第4回「アゲればなんとかなる」ヤンキー政権 改憲に見た限界

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聞き手・蔵前勝久
写真・図版
斎藤環・筑波大教授
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 7年8カ月間にわたって政権を運営し続けた安倍政権とはどのようなものだったのか。そして、日本に残したものとは。内政、外交、それぞれの視点から識者たちが語る。

「未完の最長政権」第4部第4回 斎藤環筑波大教授(精神科医

 さいとう・たまき 精神科医 1961年生まれ。専門は思春期・青年期の精神病理学サブカルチャー、おたく文化にも詳しい。著書に「ヤンキー化する日本」「戦闘美少女の精神分析」など。

 ――斎藤さんは2012年12月、第2次安倍政権が発足した際、「自民党はヤンキー化している」と指摘して話題を呼びました。広辞苑を引くと、「日本で、不良少年・少女をいう俗語」という説明もありました。斎藤さんの言う「ヤンキー」とはどういう意味でしょうか。

 「日本社会に広く浸透している『気合でアゲてけばなんとかなるべ』という感性です」

 「強い現在志向ゆえに災害の復興や地域文化の継承には有効な半面、一種のムラ意識に近い『奉仕するなら仲間に入れてやるけど義務を果たさないやつは村八分』という排他性があります。コミュ力偏重も特徴の一つです」

 「コラムニストのナンシー関さんが生前、『日本人の5割はヤンキーだ』と喝破しましたが、今も変わっていません。ヤンキーとは、西欧的な個人主義とは対極の、東アジア的家族主義に根ざした中間集団のエートスです」

 ――安倍政権はどういう点でヤンキーだったのでしょうか。

 「アベノミクスに内在してい…

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