ヤングケアラーをどう支えるか

東孝司
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 【鳥取】大人に代わって家族の介護やきょうだいの世話をする「ヤングケアラー」と呼ばれる子どもへの支援策を考えるため、県は2日、学識者や支援機関の代表者、教育関係者らを交えた対策会議を立ち上げた。

 介護支援専門員連絡協議会、地域包括支援センター医療ソーシャルワーカー協会、中学・高校の校長会などの代表者12人で構成。県知事部局の子育て・人財局と県教育委員会のいじめ・不登校総合対策センターの職員も加わる。

 この日、鳥取市の県立図書館で第1回会議があり、ヤングケアラーに詳しい島根大法文学部の宮本恭子教授が基調報告。「認知症の祖母を介護する高校生、医療的ケアの必要なきょうだいを世話する中学生など、子どもの年代や担う責任は様々」とし、「ヤングケアラーの家庭は、家庭そのものが地域から孤立しやすくなっている」「誰にも相談しない子どもが多い」と注意を呼びかけた。

 その後、ヤングケアラーの存在をいかに早く把握して支援へつなげていくか、委員が意見交換。「学校で気づいた後の、相談先を整理してほしい」(教育関係者)という声が上がり、教育・医療・福祉など様々な分野をつなぐ「ネットワークと司令塔」が重要になることを確認した。

 県は今年度内に計4回の会議を開き、新年度に向けて支援策を取りまとめる。急ぐべき対策はその都度、実施していく方針。(東孝司)