山形・酒田の老舗「百貨店」が閉店へ 5月に社長が急逝

鵜沼照都
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 山形県酒田市の中心街にある「マリーン5清水屋」が7月15日で閉店する。1950年に清水屋デパートとして創業し、デパートスタイルの営業を続けて、「庄内地域唯一の百貨店」として認知されてきた。

 同社社長に内定している堀正彦監査役が2日、明らかにした。閉店セールは7~15日に開き、16日ごろには裁判所に自己破産を申請するという。負債総額は約10億円。

 清水屋は呉服店が前身。酒田大火(76年)からの復興として中心街が再開発され、78年にショッピングモールが建設されると、キーテナントとして現在地に移転した。94年には、ダイエー傘下の中合(いずれも当時)と合併し、「中合清水屋店」となった。中合の撤退に伴って、2012年からは「マリーン5清水屋」として営業していた。

 今年5月に社長の成沢五一氏が急逝し、今後の経営についての話し合いが行われてきたが、「これ以上は営業継続が困難」との結論に至った、という。

 94年以降、清水屋は日本百貨店協会に加盟していない。ただ、堀監査役は「庄内唯一の百貨店であり、酒田大火の復興のシンボルでもあり、酒田のランドマークでもあり非常に残念だ」と強調。「現在の形態は残念ながら幕を閉じるが、『ランドマークとしての清水屋』は、なんらかの形で、灯を消さないでいって欲しい」と話した。(鵜沼照都)